コロナ変異株、金融市場安定の最大リスク=ドイツ銀調査

ドイツ銀行が26日に公表した月次投資家調査で、ワクチンの効果が弱まる恐れのある新型コロナウイルス変異株の出現が金融市場の安定に対する最大のリスクと見なされていることが分かった。カナダ・トロント市内病院の集中治療室(ICU)のようす。19日撮影(2021年 ロイター/Carlos Osorio)
ドイツ銀行が26日に公表した月次投資家調査で、ワクチンの効果が弱まる恐れのある新型コロナウイルス変異株の出現が金融市場の安定に対する最大のリスクと見なされていることが分かった。カナダ・トロント市内病院の集中治療室(ICU)のようす。19日撮影(2021年 ロイター/Carlos Osorio)

[ロンドン 26日 ロイター] - ドイツ銀行が26日に公表した月次投資家調査で、ワクチンの効果が弱まる恐れのある新型コロナウイルス変異株の出現が金融市場の安定に対する最大のリスクと見なされていることが分かった。

ドイツ銀は4月21─23日に約700人の市場関係者を対象に調査を実施。58%が「ワクチンの効果が弱まる恐れがある変異株の出現」を最大の世界リスクとして挙げた。

また、インフレの予想を超えた上昇と国債利回り上昇(43%)、地政学リスク(30%)、景気回復とワクチン接種の世界的な不均衡(28%)がリスクとして挙げられた。

「テーパータントラム」(緩和縮小を巡る市場の混乱)をリスクとして挙げたのは21%。1月調査の33%から低下した。

インフレについては米国と欧州の状況を巡り見方が別れ、向こう5年間の平均は米国が2─3%、欧州は1─2%との見方が示された。

このほか、今年の夏の終わりまでに新型コロナ感染拡大抑制策が緩和され生活が正常化に近づくとの見方を示した割合は、英国の回答者が52%、米国が46%、英国以外の欧州が約3割。2022年以降まで生活は正常化しないとの見方を示した割合は、アジアの回答者で57%だった。

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