原油先物は反発、インドのコロナ感染懸念で上値重い

4月27日 アジア時間の原油先物は反発。ただ、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないインドの石油需要に懸念が強まっているため、上値は抑えられるとみられる。写真は韓国ソウルのガソリンスタンド。2011年6月撮影(2021年 ロイター/Jo Yong-Hak)
4月27日 アジア時間の原油先物は反発。ただ、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないインドの石油需要に懸念が強まっているため、上値は抑えられるとみられる。写真は韓国ソウルのガソリンスタンド。2011年6月撮影(2021年 ロイター/Jo Yong-Hak)

[東京 27日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。ただ、新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないインドの石油需要に懸念が強まっているため、上値は抑えられるとみられる。

0141GMT(日本時間午前10時41分)時点で北海ブレント先物は0.26ドル(0.4%)高の1バレル=65.91ドル。米WTI先物は0.23ドル(0.4%)高の62.14ドル。

INGエコノミクスのアナリストは調査ノートで「インドのコロナを巡る状況を主な背景として、需要の見通しについて懸念が明らかにある」と分析した。

インド政府はコロナ感染者急増に対応し、軍隊の医療インフラを可能な限り民間に提供すると発表。米英独などの欧米諸国も緊急支援に乗り出している。

一方、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の合同専門委員会(JTC)は26日、今年の世界石油需要の伸び見通しを据え置く一方、インドやブラジル、日本などでの新型コロナウイルス感染の急増に懸念を示した。関係者3人がロイターに明らかにした。

OPECプラスは今週、生産方針について協議する。

INGは「OPECプラスが5月1日から減産を縮小する計画について、変更が必要なほど状況が悪いと判断するかどうかが大きな注目点だ」とし、依然として計画を据え置くと予想すると述べた。

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