スウェーデン中銀、政策金利を予想通りゼロ%に据え置き

[ストックホルム 27日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は27日、主要政策金利(レポ金利)を予想通りゼロ%に据え置いた。新型コロナウイルス禍からの回復ペースが不透明な中、必要な限り経済を下支えすると表明した。

中銀は声明で「景気見通しは2月の時点と比べてやや明るくなっているが(新型コロナの)大流行は終わっておらず、インフレ圧力は依然として弱い」と指摘した。

主要政策金利は予見できる将来においてゼロ%にとどまると予想した。

今後数年間でインフレ率の急上昇を防ぐことよりも、目標の2%を大幅に下回らないようにすることが中銀の大きな課題になるとアナリストの多くは考えている。

中銀は金利見通しを据え置いたが「特にインフレ目標に対する信頼が脅かされた場合」には引き下げの可能性を残した。

イングベス総裁は記者団に「インフレ率が長期にわたって目標を下回っている場合、一定期間オーバーシュートしても問題ではない」と指摘。「一方で拡張的な金融・財政政策の終了が早すぎれば大きな懸念材料になる」と語った。

*内容を追加しました。

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