ドル横ばい、対円・資源国通貨では上昇 FOMC控え=NY市場

4月27日、ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し横ばい。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、薄商いとなる中、円や資源国通貨に対しては上昇した。2017年6月撮影(2021年 ロイター/Thomas White)
4月27日、ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し横ばい。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、薄商いとなる中、円や資源国通貨に対しては上昇した。2017年6月撮影(2021年 ロイター/Thomas White)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し横ばい。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、薄商いとなる中、円や資源国通貨に対しては上昇した。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「米連邦準備理事会(FRB)が現行政策を維持することはほぼ確実視されている」としつつも、FOMC声明やパウエルFRB議長の会見で経済を巡り一段と楽観的なトーンが示されれば、「テーパリング開始時期の観測は前倒しされ、米債利回りが上昇する可能性がある。こうしたリスクへの警戒感がドルを支えている」と述べた。

終盤の取引で、ドル指数はほぼ変わらずの90.897。一時、3月3日以来の安値となる90.679を付けた。

ドル/円は0.6%高の108.72円。日銀が公表した展望リポート(経済・物価情勢の展望)で、2023年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の伸び率が1.0%と、目標の2%に到達しない見通しが示されたことが圧迫した。

また、日銀は26─27日に開いた金融政策決定会合で、現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和政策の継続を賛成多数で決定した。

アクション・エコノミクスによると、ドル/円は1月以来初めて50日移動平均の108.367円を上抜け、ドルの上昇勢いが示された。

ユーロ/ドルはほぼ変わらずの1.2087ドル。

豪ドルは対米ドルで0.5%安の0.7765米ドル。

中国オフショア人民元も対ドルで0.1%安の6.48元。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.5%高の5万4883ドルに上昇。一時、5万5354.59ドルまで上昇した。米JPモルガン・チェースが26日、ビットコイン・ファンドの提供を検討していると伝わったことが材料視された。

イーサはビットスタンプ取引所で2683.65ドルに上昇し、過去最高値を更新した。

ドル/円 NY終値 108.68/108.71

始値 108.27

高値 108.77

安値 108.21

ユーロ/ドル NY終値 1.2090/1.2094

始値 1.2083

高値 1.2092

安値 1.2070

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