米USTR代表、米ノババックス幹部とコロナワクチン増産を協議

米通商代表部(USTR)のタイ代表は27日、米製薬ノババックスの幹部と新型コロナウイルスワクチンの増産についてオンラインで協議した。写真はノババックスのロゴ。2020年11月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
米通商代表部(USTR)のタイ代表は27日、米製薬ノババックスの幹部と新型コロナウイルスワクチンの増産についてオンラインで協議した。写真はノババックスのロゴ。2020年11月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 27日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のタイ代表は27日、米製薬ノババックスの幹部と新型コロナウイルスワクチンの増産についてオンラインで協議した。USTRが発表した。

USTRの発表文によると、ノババックスのエグゼクティブバイスプレジデント、ジョン・トリジノ氏が協議に参加。コロナワクチンに対し、知的財産権に関する世界貿易機関(WTO)のルールを一部適用除外にする提案についても議論したという。

「タイ代表は、米国と全世界での公平なワクチン生産・分配を迅速に増やすためにノババックスが講じている措置について、トリジノ氏の見解を尋ねた」とした。

ノババックスのワクチンは米国で使用許可が下りていない。

知的財産権の一時停止はインドと南アフリカが提案し、4月30日にWTO加盟国が協議する予定。米国を含む複数の主要国は反対してきた。

ただ、米民主党の議員団や市民団体、世界の元首脳60人とノーベル賞受賞者100人はバイデン大統領に知的財産権の一時停止を支持するよう求めている。

バイデン氏が同日、支援を必要としている国とワクチンを共有する考えを示したのを受け、ノババックスの株価は引け後の時間外取引で16%急騰した。

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