関電の40年超える原発3基、福井県知事が再稼働に同意

4月28日、福井県の杉本達治知事は、運転開始から40年を超えた原子力発電所3基の再稼働に同意した。写真は高浜原子力発電所。福井県大飯郡で2011年7月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
4月28日、福井県の杉本達治知事は、運転開始から40年を超えた原子力発電所3基の再稼働に同意した。写真は高浜原子力発電所。福井県大飯郡で2011年7月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 28日 ロイター] - 福井県の杉本達治知事は28日、運転開始から40年を超えた原子力発電所3基の再稼働に同意した。関西電力が同日発表した。

3基は、県内にある関西電力の美浜原発3号機と高浜原発1、2号機。40年を超えた原発の再稼働は、2011年に起きた福島第1原発の事故後初めて。

事故後に策定された新基準は、原子炉の運転期間は40年と定めているが、原子力規制委員会の認可を受けた場合には1回に限り最大20年の延長を認めている。

梶山弘志経済産業相は同日夕刻、省内で記者団に対し「再稼働への理解が表明されたことは非常に重要」と述べた。

政府は、2030年度の温室効果ガス46%削減へとこれまでの目標を大きく引き上げた。非化石エネルギーとして、再生可能エネルギーの導入拡大とともに、原子力発電所の再稼働も課題となってくる。梶山経産相は「原発は脱炭素電源。これらが動き出すことで、当然、カーボンニュートラルに向けての取り組みにプラスだと思っている」とした。

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