ロンドン証取、第1四半期は3.9%増収 リフィニティブ買収効果も

ロンドン証券取引所(LSE)が4月28日発表した第1・四半期決算は、収入が3.9%増加した。写真は会社のロゴ。2017年12月撮影(2021年 ロイター/Toby Melville)
ロンドン証券取引所(LSE)が4月28日発表した第1・四半期決算は、収入が3.9%増加した。写真は会社のロゴ。2017年12月撮影(2021年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 28日 ロイター] - ロンドン証券取引所(LSE)が28日発表した第1・四半期決算は、収入が3.9%増加した。金融情報・分析会社リフィニティブの買収効果は計画通りで、これまでに約4000万ポンド(5550万ドル)のコスト削減を実現したと述べた。

さらに、既に発表済みの年内に3億5000万ポンドを削減するという目標の25%を達成できる方向にある、とした。

LSEは1月に、270億ドルでのリフィニティブ買収を完了。ただ3月には、リフィニティブとの統合を巡り費用が市場予想を上回ると発表し、株価が急落した。3月4日以降の下落率は20%に達している。

アンナ・マンツ最高財務責任者(CFO)はアナリストとの電話会議で、設備投資を8億5000万ポンド、運営コストを1億5000万ポンドとするガイダンスに変更はないと発表。「第1・四半期末には、予想通りの進ちょく状況にある」と述べた。

RBCのアナリストは、「堅調な」四半期決算はコストシナジーの実現に向けて好調なスタートを切ったことを意味する、と指摘。総収入16億8000万ポンドは、市場予想に沿ったものだとした。

またLSEは、イタリア証券取引所グループの売却は順調に進んでおり、第2・四半期に完了するとの見通しを示した。同社はリフィニティブ買収に欧州独禁当局の承認を得るため、ミラノ取引所を売却する方針を発表。欧州の取引所運営会社ユーロネクストが取得する。

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