ジョンソン英首相の官邸改修費疑惑、選管委が正式調査開始

英選挙管理委員会はジョンソン首相が行った官邸改修の費用を巡る疑惑について正式な調査を開始した。官邸前で28日撮影。(2021年 ロイター/Toby Melville)
英選挙管理委員会はジョンソン首相が行った官邸改修の費用を巡る疑惑について正式な調査を開始した。官邸前で28日撮影。(2021年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 28日 ロイター] - 英選挙管理委員会はジョンソン首相が行った官邸改修の費用を巡る疑惑について正式な調査を開始した。

選管委は「違反があったと疑うに足る合理的な理由が存在する」とし「これが事実かどうか確認するために正式な調査を行う」と表明した。

3月下旬からこの問題について与党保守党の関係者に接触しているという。調査では官邸改修に関する取引が選管委の規制対象かどうかや、資金の調達が適切に報告されていたかを判断。違反があったとの十分な証拠が得られた場合、選管委は最高2万ポンドの罰金を課すか、警察に報告することができる。

首相の報道官は先月、官邸改修に関する質問に対し、全ての寄付や贈り物、利益は適切に申告されており、保守党の資金は流用されていないと説明している。

ジョンソン氏はダウニング街10番地の首相官邸の上階に、婚約者のキャリー・サイモンズさんと生後11カ月の息子と居住。居住区域の維持費として税金から年間3万ポンド(4万2000ドル)が拠出されているが、これを超える費用は首相自身が支払う必要がある。

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