東エレク、今期最高益へ 半導体需要旺盛で大幅増収

(見出しの脱字を補いました)

[東京 30日 ロイター] - 東京エレクトロン<8035.T>は30日、今期連結営業利益が4420億円と過去最高を更新する見込みだと発表した。半導体需要の強さが継続し、大幅増収が利益率の向上にもっながるという。

連結売上高見通しは1兆7000億円。今期から新たな会計基準を適用するため、前期比の増減率は公表していないが、前期実績の1兆3991億円を大きく上回る。

半導体前工程の製造装置は3割増を予想。「5Gモバイルとデータセンター投資にけん引され、旺盛なロジック/ファンドリに加え、メモリ投資が加速している」(Global Business Platform本部ファイナンスユニット・ジェネラルマネージャーの笹川謙氏)という。

IBESがまとめたアナリスト22人の今期営業利益予想の平均値は3816億円だった。前期実績は3206億円。

会見した笹川氏の主な発言は以下の通り。

*売上総利益率は40.4%から今期43.5%へ上昇。「売上増によるもの」

*「市場拡大は想定していたので、生産能力の増強を手当てしてきた」

*「(部品)調達もパートナー企業と連携深め、平準化図ってきた」

*需要旺盛だが「生産は順調。(生産が追いつかず)機会損失ということはない」

*内容を追加しました。

(基太村真司)

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