中国の気候変動対応「好意的でない」、公約履行は不透明=米高官

4月30日、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は中国の気候変動に関する協力を好意的なものとして捉えておらず、中国政府が排出量削減の公約を完全に履行するかは不透明だと述べた。写真は3月18日、米アラスカ州アンカレッジで中国高官との対話に臨むサリバン補佐官(2021年 ロイター/Frederic J. Brown)
4月30日、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は中国の気候変動に関する協力を好意的なものとして捉えておらず、中国政府が排出量削減の公約を完全に履行するかは不透明だと述べた。写真は3月18日、米アラスカ州アンカレッジで中国高官との対話に臨むサリバン補佐官(2021年 ロイター/Frederic J. Brown)

[ワシントン 30日 ロイター] - 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は30日、中国の気候変動に関する協力を好意的なものとして捉えておらず、中国政府が排出量削減の公約を完全に履行するかは不透明だと述べた。

バイデン大統領は先週、世界40カ国・地域の首脳が参加したオンラインでの「気候変動サミット」を開催。中国の習近平国家主席は二酸化炭素(CO2)排出量について60年までに実質ゼロにするという昨年示した目標を堅持した。

サリバン氏は、中国の気候変動に関する協力を中国政府が米国のために行っている好意的なものとして捉えているわけではないと指摘。「気候変動への対応は世界のあらゆる重要な国の基本的な責任だ」とした上で、中国が全面的に協力するかどうかは分からないとの見方を示した。

また、3月に開催された米国・日本・オーストラリア・インドの4カ国首脳会談(クアッド・サミット)はバイデン政権発足後100日間における大きな成功の一つだったと評価。会談により「中国の言動、活動、侵略を効果的な方法で管理するためのより良い状況とムードを作り出せた」と述べた。

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