サウジアラムコ、石油価格堅調で第1四半期30%増益 配当維持

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが5月4日発表した第1・四半期決算は、堅調な石油価格に支えられ30%増益となった。写真はアラムコの石油タンク。2018年5月撮影(2021年 ロイター/Ahmed Jadallah)
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが5月4日発表した第1・四半期決算は、堅調な石油価格に支えられ30%増益となった。写真はアラムコの石油タンク。2018年5月撮影(2021年 ロイター/Ahmed Jadallah)

[ドバイ 4日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが4日発表した第1・四半期決算は、堅調な石油価格に支えられ30%増益となった。

アナリスト予想を上回り、アラムコは配当を維持を表明した。

ナサール最高経営責任者(CEO)は、「今年のエネルギー需要に好ましい兆候がみられる」と述べ、先行きに楽観的見方を示した。

その上で「逆風は残っているが、世界的な景気回復に伴う需要拡大を満たす用意がある」と述べた。

第1・四半期の純利益は217億ドル、前年同期は167億ドル。アナリスト5人の予想中央値は194億8000万ドルだった。

利益の主因は堅調な石油市場で、生産減は精油・化学製品の利益率上昇で一部相殺した。

第1・四半期の配当は188億ドルで、年間配当750億ドルに沿った水準。

炭化水素生産は石油換算で日量平均1150万バレルで、このうち860万バレルが原油。

今年の設備投資は350億ドル程度との見通しを示した。当初予測は400億ー450億ドルだった。

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