テレノール、第1四半期は最終赤字 ミャンマー事業の損失響く

ノルウェーの通信会社テレノールが発表した第1・四半期決算は、ミャンマー事業の減損が響き最終赤字となった。ヤンゴンでスマホを持つ人々、クーデター直後の2月3日撮影。(2021年 ロイター)
ノルウェーの通信会社テレノールが発表した第1・四半期決算は、ミャンマー事業の減損が響き最終赤字となった。ヤンゴンでスマホを持つ人々、クーデター直後の2月3日撮影。(2021年 ロイター)

[オスロ 4日 ロイター] - ノルウェーの通信会社テレノールが発表した第1・四半期決算は、ミャンマー事業の減損が響き最終赤字となった。

ミャンマーは2月1日の国軍クーデターで情勢が悪化。テレノールはミャンマー事業で65億クローネ(7億8300万ドル)の損失を計上し、2021年の業績見通しから除外した。

グループ純損益は39億クローネの赤字。前年同期は6億9800万クローネの黒字だった。

利払い・税・償却前利益(EBITDA)は前年比8%減の130億クローネでアナリスト予想(131億クローネ)とほぼ一致した。

テレノールは、2014年にミャンマーの携帯電話市場に参入。契約者数は第1・四半期に約200万人増えて1820万人となった。しかし軍事政権下で通信は厳しく規制され、3月15日にモバイルデータ通信の停止命令が出て以降、契約料や通信料収入は半減したという。

シグベ・ブレッケ最高経営責任者(CEO)は、ミャンマーの情勢は厳しいが事業を継続する方針を示した。

テレノールは、買収分などを含めない既存ベースの売上高および利益の通期予想を前年並みで維持した。設備投資は売上高の15─16%相当との見通しを改めて示した。

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