企業破綻、急増の兆候ない=仏中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は4日、企業の破綻が異例な低水準だった昨年から急増するという証拠はないと述べた。2019年撮影。(2021年 ロイター/Pascal Rossignol)
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は4日、企業の破綻が異例な低水準だった昨年から急増するという証拠はないと述べた。2019年撮影。(2021年 ロイター/Pascal Rossignol)

[パリ 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は4日、企業の破綻が異例な低水準だった昨年から急増するという証拠はないと述べた。

昨年は新型コロナウイルス危機を受けて欧州各国政府が支援策を講じたため、企業の破綻件数は歴史的な低水準にとどまった。

しかし支援策の終了に伴い、破綻の急増が懸念されている。欧州システミック・リスク理事会(ESRB)は企業破綻の「津波」が来ると警告している。

ビルロワドガロー氏は、欧州投資銀行(EIB)のオンライン会合で、企業の破綻が2020年の大幅な減少を補って余るほど増えるリスクに言及し「いかなる可能性も排除できないが、現時点でそれを想定する事象はない」と述べた。

仏企業の破綻件数は昨年に比べて増えているものの、2019年を依然大きく下回っていると述べた。

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