イラン、ウラン濃縮度「変動」で最大63%に=IAEA機密文書
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イラン中部ナタンズの核施設でのウランの最大濃縮度が公表している60%を上回る63%に達していたことが、国際原子力機関(IAEA)の加盟国向けの機密文書で分かった。写真は、テヘランの南250キロに位置するナタンツのウラン濃縮施設。2005年3月30日に撮影。(2021年 ロイター/Raheb Homavandi)
[ウィーン 11日 ロイター] - イラン中部ナタンズの核施設でのウランの最大濃縮度が公表している60%を上回る63%に達していたことが、国際原子力機関(IAEA)の加盟国向けの機密文書で分かった。
ロイターが確認した11日付の文書によると、イラン側は濃縮度の「変動」があったと説明している。
文書は「2021年4月22日に採取された環境試料をIAEAが分析したところ、ウラン235が最大63%まで濃縮されていたことが示され、それは(イランが説明する)濃縮度の変動と一致する」としている。変動の理由には触れていない。
イランは先月、ナタンズの核施設で発生した爆発と停電がイスラエルによる攻撃だと非難し、報復を表明。直後にウランの濃縮度を従来の20%から60%に引き上げた。
濃縮度の上昇は、核兵器製造に必要な濃縮度90%に一歩近づくことになり、イラン核合意の再建に向けた協議がさらに難航しかねない。
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