米アップルの新プライバシー保護機能、中国では利用不能
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6月7日、 米アップルは利用者の閲覧履歴をインターネットサービスプロバイダーや広告主から隠せるようにする「プライベートリレー」と呼ぶ新機能について、規制上の理由から中国では提供されないと明らかにした。写真はアップルのクックCEO。米カリフォルニア州クパティーノで1月撮影。提供写真(2021年 ロイター)
[7日 ロイター] - 米アップルは7日、利用者の閲覧履歴をインターネットサービスプロバイダーや広告主から隠せるようにする「プライベートリレー」と呼ぶ新機能について、規制上の理由から中国では提供されないと明らかにした。
アップルは売上高の約15%を占める中国市場について、これまでもプライバシー面で妥協しており、2018年には中国人ユーザーの「iCloud(アイクラウド)」データをロックするのに使われるデジタルキーを移し、中国当局が国内の司法システムを経由して情報にアクセスすることを容認した。
アップルは7日から開始した世界開発者会議(WWDC)で一連のプライバシー保護機能を発表、これにプライベートリレーも含まれていた。
同機能はベラルーシ、コロンビア、エジプト、カザフスタン、サウジアラビア、南アフリカ、トルクメニスタン、ウガンダ、フィリピンでも利用できないとした。
デジタルマーケティング会社Adswerveのイノベーション担当責任者、チャールズ・ファリナ氏はロイターに対し、アップルの従来の措置と合わせると、プライベートリレー機能は「IPアドレスをフィンガープリンティングメカニズムとして実質的に無用化することになる」と説明。広告主がIPアドレスを利用して人の位置を特定することも防ぐという。
「フィンガープリンティング」は広告主が異なるデータを合わせて利用者の身元を推測する行為。IPアドレスはフィンガープリンティングの主要要素に含まれる。
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