NY市長選、アダムス氏が民主予備選で先行 決着は7月半ば以降

6月22日、米ニューヨーク市の次期市長を事実上決定する民主党予備選挙の投開票が行われ、治安の改善を訴える元警察官でブルックリン区長のエリック・アダムス氏(写真)がトップに立っている。写真はニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)
6月22日、米ニューヨーク市の次期市長を事実上決定する民主党予備選挙の投開票が行われ、治安の改善を訴える元警察官でブルックリン区長のエリック・アダムス氏(写真)がトップに立っている。写真はニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米ニューヨーク市の次期市長を事実上決定する民主党予備選挙の投開票が22日行われ、治安の改善を訴える元警察官でブルックリン区長のエリック・アダムス氏がトップに立っている。今回から新たな投票方法が導入されており、最終的な結果が判明するのは早くても7月半ばになる見込み。

投票所で投じられた票の90%が開票された段階で、アダムス氏は31%の「第1選択」票を獲得した。

昨年の大統領選に出馬し一時は有力候補とみられていた起業家のアンドリュー・ヤン氏は大差を開けられ4位に沈んだ。同氏は投票締め切り後2時間足らずで、支持者に開票状況を踏まえると勝利の見込みはないと述べて敗北宣言した。

リベラル派のマヤ・ワイリー氏が22%で2位につけた。同氏は元MSNBCのアナリストで人権問題を専門とする弁護士。市政で豊富な経験を持つ前市衛生局長のキャサリン・ガルシア氏が20%で続いた。

今回から1人の有権者が候補者の順位をつけて最大5人まで選ぶ新投票方法が導入されており、現在集計が行われているのは第1選択の票。

アダムス氏が最終的に勝利すればニューヨーク市の2人目の黒人市長、ガルシア氏は最初の女性市長、ワイリー氏は初の黒人女性市長となる。

新方式では第1選択の票集計で過半数を取得すれば勝利が決まる。どの候補も50%以下の場合は最も票の少なかった候補が除外され、第2選択としていた候補に票が割り振られる。候補者が2人になるまでこの作業が続き、最終的に過半数を獲得した候補が勝利する。

最終結果の発表は7月12日の週になる見込み。

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