ブラジル大統領、議員時代に汚職関与か 元親族が証言と報道
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ブラジルのボルソナロ大統領(写真)が連邦議会下院議員時代に汚職に関与していたと、ニュースサイトのUOLが7月5日、同氏の元親族の証言を基に伝えた。6月撮影(2021年 ロイター/Adriano Machado)
[リオデジャネイロ 5日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領が連邦議会下院議員時代に汚職に関与していたと、ニュースサイトのUOLが5日、同氏の元親族の証言を基に伝えた。
親しい側近を雇い、公的給与の一部を返還させる仕組みだったという。
リオデジャネイロ州の検察は先に、大統領の長男フラビオ氏を州議会議員時代に同様の汚職に関与した疑いで正式に起訴している。長男の汚職疑惑への関与を巡り、ボルソナロ大統領にもさまざまな疑惑が浮上していたが、汚職への直接関与が指摘されるのは今回が初めて。
ボルソナロ氏は汚職撲滅を公約に掲げて大統領選に勝利した。だが最近では、政府による新型コロナウイルスワクチンの不正契約疑惑で調達手続き上の職務怠慢を巡り捜査対象となっている。
大統領府はUOLの報道に関してコメントを差し控えた。
大統領の代理人はUOLに対し、ボルソナロ氏の不正行為を否定した。
元親族の証言とされる音声記録によると、この元親族のきょうだいはボルソナロ氏に雇われていたが、約束した金額を給与から返還するのを拒否したため解雇されたという。
ロイターはこの証言の真偽を確認できていない。
ボルソナロ氏の連邦議会議員時代の汚職疑惑を巡り、連邦レベルで捜査が始まる可能性があるが、ブラジルの法律では大統領就任前の犯罪に対する現職大統領の起訴を認めていない。
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