IMF理事会、特別引出権6500億ドルの配分支持 8月末完了目指す

国際通貨基金(IMF)は9日、IMFの準備資産である特別引出権(SDR)6500億ドル相当の新規配分を理事会が支持したと明らかにした。加盟する190カ国に対し、8月末までの配分完了を目指す。写真はゲオルギエバ専務理事。ワシントンで2019年10月撮影(2021年 ロイター/Mike Theiler)
国際通貨基金(IMF)は9日、IMFの準備資産である特別引出権(SDR)6500億ドル相当の新規配分を理事会が支持したと明らかにした。加盟する190カ国に対し、8月末までの配分完了を目指す。写真はゲオルギエバ専務理事。ワシントンで2019年10月撮影(2021年 ロイター/Mike Theiler)

[ベネチア 9日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は9日、IMFの準備資産である特別引出権(SDR)6500億ドル相当の新規配分を理事会が支持したと明らかにした。加盟する190カ国に対し、8月末までの配分完了を目指す。

IMFのゲオルギエバ専務理事は声明で、この案を各加盟国の代表による総務会に示すと説明。SDR新規配分は「世界にとってのカンフル剤」となり、全加盟国の流動性と準備資産を増強させ、信頼感を押し上げ、世界経済の底堅さと安定を促進するとの見方を示した。

ベネチアでは9日から2日間の日程で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催される。

SDRの新規配分はG20が4月の段階で支持していた。

ゲオルギエバ専務理事は、今後の加盟国との協議で富裕国が自主的に途上国にSDRを振り向ける選択肢も検討していくとした。

G20財務相会議では、低中所得国や小さな島国などへのSDRの再配分メカニズムについても協議される見込みだ。

IMFは2009年にも、世界金融危機の影響を緩和するためSDR2500億ドル相当を加盟国に配分した。

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