米消費者のインフレ期待高まる、経済急回復を想定=NY連銀調査

米ニューヨーク連銀が12日に公表した6月の月次調査で、米消費者のインフレ率や収入の伸びに関する期待が膨らみ、米経済が来年も新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う影響から急速に回復し続けると予想されていることが分かった。写真は2月17日撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
米ニューヨーク連銀が12日に公表した6月の月次調査で、米消費者のインフレ率や収入の伸びに関する期待が膨らみ、米経済が来年も新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う影響から急速に回復し続けると予想されていることが分かった。写真は2月17日撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 12日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が12日に公表した6月の月次調査で、米消費者のインフレ率や収入の伸びに関する期待が膨らみ、米経済が来年も新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う影響から急速に回復し続けると予想されていることが分かった。

1年先のインフレ期待の中央値は6月に4.8%と8カ月連続で上昇し、2013年の調査開始以来の高水準となった。5月は4.0%だった。3年先のインフレ期待は3.6%と横ばいだった。

労働市場に対する信頼感も高まった。1年後の米失業率が現在よりも上昇するとの見通しの平均は30.7%と5月の31.9%から低下し、過去最低を記録。今後1年以内に失業するとの見通しも10.9%と過去最低となった。

今後1年間の収入の伸び率(中央値)は0.1%ポイント上昇の2.6%と、パンデミック発生以降で最高となった。失業しても新たな職に就けるとの見通しの平均は54.2%と5月の54.0%から上昇した。ただ、依然としてパンデミック前の水準を大きく下回っている。

調査は1300世帯を対象にインターネットで行われた。

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