サッカー=ボルト氏、PK失敗巡る人種差別は「恐ろしいこと」
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男子陸上で8個の五輪金メダルを獲得するなどの活躍を見せたウサイン・ボルト氏が13日、サッカー界にも社会においても、人種差別が受け入れられる余地はないとロイターに語った。リオデジャネイロで2016年8月撮影(2021年 ロイター/Dylan Martinez)
[キングストン(ジャマイカ) 13日 ロイター] - 男子陸上で8個の五輪金メダルを獲得したウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)が13日、サッカー界でも社会においても、人種差別が受け入れられる余地はないとロイターに語った。
イングランドでは、サッカーの欧州選手権決勝で敗れた同国代表の黒人選手らがオンライン上で人種差別の被害を受け、警察が捜査に乗り出すなど大きな問題となっている。イングランドは、イタリアと対戦した同決勝のPK戦でマーカス・ラッシュフォード、ジェイドン・サンチョ、ブカヨ・サカが失敗し、優勝を逃した。
ボルト氏は「人間なので、(PKを)失敗した選手に対して怒りを覚えるのは仕方がない。しかし、そこに人種差別を持ち込むのは、サッカー界でも普通の社会においても受け入れられるものではない」とコメント。
さらに、「恐ろしいことだ。同じアフリカ系の黒人として、彼らはつらい思いをしているのが分かるし、彼らを責めるのは間違っている。彼らは自らPKのキッカーになったわけではない」とし、「(人種差別は)本当にアンフェアだし、これがサッカーの向かう先だということが信じられない。キャリアを通してサッカーを愛してきたし、選手たちを応援してきたので、このようなことが起きているのを見るのはつらい」と口にした。
また、東京五輪米国代表選考会の女子100メートル決勝で優勝したものの、マリフアナの使用により1カ月の資格停止処分となり五輪に出場できなくなった女子陸上短距離のシャカリ・リチャードソンにも言及。
ボルト氏は「彼女が今回のことから学び、前進してくれることを願っている」としつつも、アスリートはルールの範囲内で競争する必要があると述べた。
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