五輪=ソフトボール、日本が13年越しの連覇 上野が再び締める

東京2020

[東京 27日 ロイター] - 東京五輪のソフトボールは27日に決勝を行い、日本が米国を2─0で下し、13年越しの連覇を果たした。先発の上野由岐子は5回を被安打2の無失点。6回のみ後藤希友がリリーフした後、上野は最終回に再びマウンドに上がって3人で抑えた。

上野は試合後、「リリーフで投げてくれた後藤が、顔面蒼白でいっぱいいっぱいで投げてくれたのを見て、もう逆に奮い立たせてもらった」と語った。「このマウンドに立つために13年間色々な思いをして、ここまでこれたと思う」と述べた。

ソフトボールは2008年の北京大会以降、五輪競技から外れていた。08年の決勝も日本と米国が対戦。日本はこのときも上野がマウンドに立ち、米国の4連覇を阻んで優勝した。

日本は4回表、9番の渥美万奈の内野安打の間に先制。5回にも5番の藤田倭がライト前ヒットを放ち、1点を追加した。米国はキャサリン・オスターマン、アリソン・カルダ、モニカ・アボットが継投。日本は上野が6回、先頭打者に安打を許すと後藤に交代した。後藤はこのイニングを抑え、再び上野につないだ。

宇津木麗華監督は「今回も必ず上野やってくれると思って、でもやはり後藤にも経験させたいので、そういう意味で上野に感謝。神様です」と語った。

現在39歳の上野が初めて日本代表に選ばれたのは2001年。前年のシドニー五輪にも名前が挙がったが、高校の体育の授業中に腰を怪我した。04年のアテネ五輪は中国戦で完全試合を達成するなど日本の銅メダルに貢献した。

08年北京大会は、同じ日に行われた準決勝の米国戦、決勝進出決定戦のオーストラリア戦の2試合に先発。ともに延長戦となったが、翌日の米国との決勝も先発して完投し、2日間で413球を投げた。

今大会、予選リーグにはカナダやオーストラリアなど6チームが出場し総当たりで戦った。すでに決勝進出を決めていた日本と米国は26日に4戦全勝同士で対決し、米国が2対1でサヨナラ勝ちした。

(久保信博、山口香子 編集:伊賀大記)

7月27日、東京五輪のソフトボールは日本が米国を2対0で下し、13年ぶりに金メダルを獲得した。写真は勝利を決め喜ぶ日本チーム。横浜スタジアムで撮影(2021年 ロイター/Jorge Silva)
7月27日、東京五輪のソフトボールは日本が米国を2対0で下し、13年ぶりに金メダルを獲得した。写真は勝利を決め喜ぶ日本チーム。横浜スタジアムで撮影(2021年 ロイター/Jorge Silva)

7月27日、東京五輪のソフトボールは日本が米国を2対0で下し、13年ぶりに金メダルを獲得した。写真は勝利を決め喜ぶ上野由岐子投手。横浜スタジアムで撮影(2021年 ロイター/Jorge Silva)
7月27日、東京五輪のソフトボールは日本が米国を2対0で下し、13年ぶりに金メダルを獲得した。写真は勝利を決め喜ぶ上野由岐子投手。横浜スタジアムで撮影(2021年 ロイター/Jorge Silva)

(c) Copyright Thomson Reuters 2021. Click For Restrictions -
https://agency.reuters.com/en/copyright.html

ロイター通信ニュース 東京五輪・パラリンピック 五輪 オリンピック 野球・ソフトボール:五輪