五輪取材ノート:人気いまいちテコンドー、記者の関心も選手の個性に

東京2020

韓国の格闘技テコンドーは、世界に8000万もの競技者がいるにもかかわらず、見るスポーツとしてはいまいち人気がない。写真は女子67キロ級の準決勝。7月27日、千葉県千葉市の幕張メッセで撮影(2021年 ロイター/Murad Sezer)
韓国の格闘技テコンドーは、世界に8000万もの競技者がいるにもかかわらず、見るスポーツとしてはいまいち人気がない。写真は女子67キロ級の準決勝。7月27日、千葉県千葉市の幕張メッセで撮影(2021年 ロイター/Murad Sezer)

[千葉市 28日 ロイター] - 韓国の格闘技テコンドーは、世界に8000万もの競技者がいるにもかかわらず、見るスポーツとしてはいまいち人気がない。会場の幕張メッセ(千葉県千葉市)は無観客で試合が行われたが、いつもの雰囲気とさほど変わらないと、関係者は残念そうに話す。

    メディアの関心も、テコンドーという競技そのものより選手個人に向きがちだ。象徴的なのが、チーム5人の中に恋愛リアリティ番組に出演したジェード・ジョーンズのいる女子の英国代表。過去2大会を制したジョーンズのルームメイトで、世界王者のビアンカ・ウォークデンのユーモアもタブロイド紙の格好のネタになっている。

    こんなこともあった。試合を終えたジョーンズをインタビューするため、ミックスゾーンに英メディアの記者10人ほどが集まった。ジョーンズが現れるまでのおよそ20分間、聞こえてきた話題はテコンドーではなく、先日のユーロ2020で敗れたサッカーのイングランド代表についてだった。

    27日もミックスゾーンでは、3大会連続上半身裸でトンガ代表の旗手を務めたピタ・タウファトファが長い間足止めをされていた。テコンドーの選手としては強豪とは言えないが、メディア受けでは金メダル級だった。

(金昌蘭)

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