再送設備投資5四半期ぶりプラス、4―6月は前年比5.3%増=法人企業統計

財務省が1日発表した2021年4―6月期の法人企業統計によると、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額は前年同期比5.3%増となった。写真は2015年11月、都内で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
財務省が1日発表した2021年4―6月期の法人企業統計によると、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額は前年同期比5.3%増となった。写真は2015年11月、都内で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

(グラフを追加しました)

[東京 1日 ロイター] - 財務省が1日発表した2021年4―6月期の法人企業統計によると、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額は前年同期比5.3%増となった。プラスは5四半期ぶり。季節調整済みの前期比では3.2%のプラスだった。

設備投資のうち、製造業は前年同期比4.0%増、非製造業は5.9%増といずれも増加した。財務省の担当者は「新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にあり、製造業の一部に弱さがみられるが、持ち直しの動きが続いていることを反映した」としている。

製造業では情報通信機械や金属製品、非製造業ではサービス業や製造業などが投資を増やした。同省によると、情報通信機械では、半導体需要の増加に伴い生産能力を増強する動きが目立った。金属製品でも需要が増えたことによる生産能力の増強が投資水準を押し上げた。

一方、輸送用機械や石油・石炭はいずれも前年に大型の投資案件があった反動でマイナス寄与となった。

国内総生産(GDP)改定時の基礎となるソフトウエアを除く全産業の設備投資額は前年同期比3.6%増と、7四半期ぶりのプラスだった。同統計は8日公表の4―6月期GDP2次速報に反映される。

全産業の売上高は前年同期比10.4%と8四半期ぶりの増収だった。経常利益は93.9%増と、2四半期連続で大幅な増益を確保した。輸送用機械が増収益に寄与した。

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