日経平均は3日続伸、コロナ減少や選挙期待で

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9月1日、東京株式市場で日経平均は大幅に3日続伸した。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
9月1日、東京株式市場で日経平均は大幅に3日続伸した。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に3日続伸した。オーバーナイトの米国株式市場は下落したものの、東京株式市場では前日の好地合いを引き継ぐ形で幅広く物色され、大引けにかけて上値を追う展開となった。月初高のアノマリーが意識されたほか、国内での新型コロナウイルスの新規感染者数の鈍化を受けた経済再開期待、総選挙を控えた公約への期待なども下支え要因となった。

東京株式市場では朝方から主力銘柄を中心に幅広く買われ、一時368円13銭高の2万8457円67銭で高値を付けた。後場では伸び悩む場面がみられたが、大引けにかけて再び上値を追う展開となった。上値抵抗線として意識されていた200日移動平均線を上回り、基調の転換も確認される格好となった。国内での感染者数が減少傾向となる中、市場の関心は国内の選挙動向に移り、内外機関投資家の買いが観測された。

岩井コスモ証券投資情報センター長の林卓郎氏は「一人負けしていた日本株の巻き返しが始まった」との見方を示した。「株価上昇の条件が整いつつあり、好業績と割安感を注目した見直し買いが入っている。選挙と株の相性はいいため、アノマリーも意識されているようだ」という。

TOPIXも3日続伸となり1.02%高。東証1部の売買代金は2兆7721億5500万円。東証33業種では、海運業、鉄鋼、陸運業を除く30業種が値上がり。パルプ・紙、空運業、証券業、保険業、銀行業などが値上がり率上位となった。

個別では、ファーストリテイリング、エムスリー、ファナック、テルモが上昇。リクルートホールディングス、オリンパス、コナミホールディングスなどは軟調だった。前日に上場来高値を更新したレーザーテックは利益確定売りに押され、反落となった。

東証1部の騰落数は、値上がり1548銘柄(70%)に対し、値下がりが532銘柄(24%)、変わらずが109銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28451.02 +361.48 28179.04 28,179.04─28,457.67

TOPIX 1980.79 +20.09 1965.74 1,965.54─1,982.49

東証出来高(万株) 108266.00 東証売買代金(億円) 27721.55

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