原油先物は下落、OPECプラスは段階的増産を維持

アジア時間2日の原油先物は下落。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が1日の閣僚会合で段階的に減産幅を縮小する方針の維持で合意したのを受け、売りが優勢となっている。写真は石油貯蔵タンク。米オクラホマ州で2016年3月撮影(2021年 ロイター/Nick Oxford)
アジア時間2日の原油先物は下落。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が1日の閣僚会合で段階的に減産幅を縮小する方針の維持で合意したのを受け、売りが優勢となっている。写真は石油貯蔵タンク。米オクラホマ州で2016年3月撮影(2021年 ロイター/Nick Oxford)

[東京 2日 ロイター] - アジア時間2日の原油先物は下落。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が1日の閣僚会合で段階的に減産幅を縮小する方針の維持で合意したのを受け、売りが優勢となっている。

0134GMT(日本時間午前10時34分)時点で、北海ブレント先物は0.52ドル(0.7%)安の1バレル=71.07ドル。米WTI先物は0.56ドル(0.8%)安の68.03ドル。

OPECプラスは、協調減産を毎月日量40万バレルずつ縮小する方針の維持で合意した。2022年の石油需要予測を上方修正したにもかかわらず、一段の増産は見送った。増産ペースを加速するよう米国から圧力もかかっている。

ライスタッド・エナジーの石油市場責任者、ビョルナー・トンハウゲン氏は調査ノートで「新型コロナウイルス変異株の感染拡大を抑えるための新たなロックダウン(都市封鎖)のリスクを踏まえると、OPECプラスや市場が予想するスピードで需要が今後増加するかどうかは不透明だ」と指摘した。

米国ではルイジアナ州沿岸がハリケーン「アイダ」の直撃を受け、同州の製油所が停電や給水停止に直面しており、操業再開まで数週間を要する可能性がある。当局によると、メキシコ湾の石油生産施設は日量140万バレル分の操業が停止している。

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