パラリンピック=国際支援でアフガン脱出の女子選手、テコンドーに出場

東京2020

政治情勢が悪化している祖国を国際的支援を受けて脱出した、女子テコンドーのアフガニスタン代表ザキア・フダダディが2日、東京パラリンピックに出場した。千葉の幕張メッセで2日撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)
政治情勢が悪化している祖国を国際的支援を受けて脱出した、女子テコンドーのアフガニスタン代表ザキア・フダダディが2日、東京パラリンピックに出場した。千葉の幕張メッセで2日撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[千葉 2日 ロイター] - 政治情勢が悪化している祖国を国際的支援を受けて脱出した、女子テコンドーのアフガニスタン代表ザキア・フダダディ(22)が2日、東京パラリンピックに出場した。同国の女子選手がパラリンピックに出場するのは史上2人目で、2004年アテネ大会以来となった。

アフガニスタンでは、イスラム主義組織タリバンが政権を掌握。フダダディはパラリンピックへの参加を断念していたが、陸上男子のホサイン・ラスーリとともに、極秘で行われた国際的な支援の下で脱出し、先月28日に来日していた。

フダダディは49キロ級の1回戦と敗者復活戦1回戦に出場し、両試合とも敗れた。

フダダディが試合後に記者団に対してコメントすることはなかったが、敗者復活戦で同選手と対戦したウクライナ代表ビクトリア・マルチュクは「アフガニスタンの状況は心配だが、彼女が来て私と一緒に競技をしてくれたことをとてもうれしく思う」と述べた。

なお、アフガニスタン選手らの大会後については、選手の脱出に関わった「ヒューマン・ライツ・フォー・オール」のアリソン・バティソン氏はロイターに対し、オーストラリアが同選手らに人道的ビザを認めたと語った。

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