ENEOSがNIPPOにTOB、非公開化で連結除外へ

[東京 7日 ロイター] - ENEOSホールディングスは7日、子会社NIPPOを株式公開買い付け(TOB)で非公開化した後、連結対象から除外すると発表した。成長が見込みにくい公共事業関連から手を引き、次世代エネルギーなど成長分野への投資を加速するのが狙いだとしている。

非公開化にあたり、ENEOSはゴールドマンサックス(GS)などと共同出資する特別目的会社を通じて、NIPPO株を1株4000円で買い付ける。ENEOSは現在、NIPPO株の57.01%を直接保有しているが、今回の再編で当面はSPCを通じて50.10%を間接保有する形へ変更する。

NIPPOはその後、独立した企業として再上場を目指す。上場の時期や条件は未定だが、再上場前にNIPPOを連結対象から外す計画だとしている。

ENEOSは親子上場を解消するとともに、一連の取引で約1700億円の資金を取得。次世代エネルギー投資などに充当する。

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