原油先物は反発、米メキシコ湾岸の石油生産復旧に遅れ

アジア時間の原油先物は反発。ハリケーン「アイダ」で打撃を受けた米メキシコ湾の石油生産施設の復旧が遅れていることが背景。写真はオクラホマ州クッシングの原油貯蔵タンク。2016年3月撮影(2021年 ロイター/Nick Oxford)
アジア時間の原油先物は反発。ハリケーン「アイダ」で打撃を受けた米メキシコ湾の石油生産施設の復旧が遅れていることが背景。写真はオクラホマ州クッシングの原油貯蔵タンク。2016年3月撮影(2021年 ロイター/Nick Oxford)

[メルボルン 8日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。ハリケーン「アイダ」で打撃を受けた米メキシコ湾の石油生産施設の復旧が遅れていることが背景。

0204GMT(日本時間午前11時04分)現在、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は0.27ドル(0.4%)高の1バレル=68.62ドル。前日は1.4%値下がりしていた。

北海ブレント先物は0.14ドル(0.2%)高の71.83ドル。前日は0.7%下落していた。

米メキシコ湾岸では、アイダの上陸から1週間以上が経過したが、石油生産施設の79%が引き続き稼働を停止している。累積で1750万バレルの石油生産が失われた。

メキシコ湾の石油生産は、米国の生産全体の約17%を占める。

市場関係者は、原油と石油製品の生産状況を把握するため、米石油協会(API)が8日発表する在庫統計と米エネルギー情報局(EIA)が9日に発表する在庫統計に注目する見通し。

ロイター調査によると、9月3日までの週の原油在庫は380万バレル減、ガソリン在庫は360万バレル減、留出油在庫は300万バレル減と予想されている。

前日の原油先物は、ドル高を背景に下落していた。

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