原油先物は小幅安、米生産減少が下支え

[シンガポール 9日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅下落し、前日の上昇分の一部を消す展開。ただ、ハリケーン「アイダ」襲来後の米メキシコ湾岸での生産減少が下支えとなっている。

0107GMT(日本時間午前10時07分)時点で、北海ブレント先物は0.18ドル(0.25%)安の1バレル=72.42ドル。米WTI原油先物は0.17ドル(0.25%)安の1バレル=69.13ドル。

ANZはリサーチノートで「米国の生産はハリケーン・アイダ襲来後の回復に苦戦している」とし、インフラに甚大な被害が出ているほか、停電が発生し、アイダによる供給への影響の大きさが浮き彫りになっていると指摘した。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は8日、2021年の米原油生産が日量ベースで20万バレル減の1108万バレルになるとの見通しを示した。ハリケーン「アイダ」の影響で、従来予想の16万バレル減よりも大幅な落ち込みになるという。

米石油協会(API)が公表した週間統計によると、9月3日までの週の国内原油在庫は市場予想よりも小幅な減少にとどまった。一方、ガソリンと留出油の在庫は予想よりも大幅に減少した。

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