麻生財務相、高市氏のPB凍結に否定的 「実験場にするつもりない」

麻生太郎財務相は10日、自民党総裁選への出馬を表明した高市早苗前総務相が物価安定2%目標を達成するまでは基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)目標を凍結すると主張していることに否定的な見解を示した。都内で1月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
麻生太郎財務相は10日、自民党総裁選への出馬を表明した高市早苗前総務相が物価安定2%目標を達成するまでは基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)目標を凍結すると主張していることに否定的な見解を示した。都内で1月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 麻生太郎財務相は10日、自民党総裁選への出馬を表明した高市早苗前総務相が物価安定2%目標を達成するまでは基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)目標を凍結すると主張していることに否定的な見解を示した。同日午前の閣議後会見で語った。

麻生氏は、高市氏の主張について「内容を聞いたことがない」と断ったうえで、財政目標に掲げるPB黒字化や債務残高対GDP(国内総生産)比の安定的な引き下げは、国際社会の信認を維持するうえで重要と指摘。「放漫財政をやっても大丈夫と、日本のマーケットを実験場にするつもりはない」と記者団に述べた。

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