日経平均は反発、アジア株や政治への期待が支え 高値引け

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9月10日、東京株式市場で日経平均は反発した。東証で2013年撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
9月10日、東京株式市場で日経平均は反発した。東証で2013年撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。9日の米国株式市場は主要3指数が続落となったが、日本株はきょう算出するSQ(特別清算指数)に絡んだ買い注文が支えとなった。

そのほか、政局への期待感や上海株や香港株などアジア株の底堅い値動きも引き続き支援材料となり、日経平均は高値引けとなった。

TOPIXも反発した。前営業日比1.29%高の2091.65となり、年初来高値(2079.61=8日)を更新した。東証1部の売買代金は3兆9283億1400万円。東証33業種では、証券業、その他金融業、金属製品、化学工業などの29業種が値上がり。空運業、電気・ガス業、医薬品などの4業種は値下がりした。

日経平均は寄り付きで反発となった後も上値を追う展開となった。後場では週末の手じまい売りや利益確定売りに上値を抑えられ、日経平均は3万0300円近辺での小動きの展開が継続したが、大引けにかけて再び上値を伸ばした。日経平均は373円65銭高の3万0381円84銭の高値引けとなった。

アイザワ証券の市場情報部長、坂瀬勝義氏は、日経平均は1日に200日移動平均線(2万8431円44銭=10日)を上回ってから株高に弾みが付いたとの見方を示した。「日本株のバリュエーションは相対的にみるとまだ低い。割安感に着目した海外機関投資家をはじめとする実需買いが入っているようだ」という。

個別では、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業などの半導体製造関連が大幅高となった。一方、エーザイは8%超安、ネクソンは7%超安と大幅に下落した。

そのほか、新生銀行はストップ高比例配分の1740円となった。SBIホールディングスが9日、新生銀株を公開買い付け(TOB)すると発表したことが好感された。SBIHD株は7.63%高となった。

東証1部の騰落数は、値上がり1923銘柄に対し、値下がりが222銘柄、変わらずが44銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 30381.84 +373.65 30089.45 30,064.02─30,381.84

TOPIX 2091.65 +26.72 2066.88 2,066.88─2,091.65

東証出来高(万株) 148600.00 東証売買代金(億円) 39283.14

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