米中関係、状況注視している=両首脳の電話会談で官房長官

政治・外交

9月10日、加藤勝信官房長官は午後の会見で、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が9日、電話で会談したことについて、両国関係の状況を注視していると述べた。写真は2013年12月、北京で会談するバイデン副大統領(当時)と習主席。代表撮影(2021年 ロイター)
9月10日、加藤勝信官房長官は午後の会見で、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が9日、電話で会談したことについて、両国関係の状況を注視していると述べた。写真は2013年12月、北京で会談するバイデン副大統領(当時)と習主席。代表撮影(2021年 ロイター)

[東京 10日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は10日午後の会見で、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が9日、電話で会談したことについて、両国関係の状況を注視していると述べた。その上で、同盟国である米国との強固な信頼関係の下でさまざまな協力を進めていくと語った。

加藤官房長官は、世界第1位と第2位の経済大国である米国と中国の関係安定は「国際社会にとっても極めて重要である」と指摘。

米国との協力を推し進めるとともに、中国に対しても「大国としての責任をしっかりと果たすよう働きかけていく」と述べた。

今回の米中首脳による電話会談は今年2月以来、約7カ月ぶりで、90分にわたって行われた。1月のバイデン政権発足後、両首脳の電話会談はこれで2回目。

ホワイトハウスの声明によると、両首脳は、米中の競争が紛争につながることを回避する必要性について協議。「幅広い戦略的な協議」を行い、「利害関係が収れんする分野と利害関係、価値観、視点がかい離する分野」について話したという。

ホワイトハウスは声明で「バイデン大統領は、米国がインド太平洋と世界の平和、安定、繁栄に永続的な利害関係を持っていることを強調した。両首脳は競争が紛争とならないよう両国の責任について協議した」と表明した。会談では経済問題、気候変動、新型コロナウイルスが主要議題だった。

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