日韓外相が会談、歴史問題で互いの立場再表明

9月23日、茂木敏充外相(写真)は国連総会が開かれている米ニューヨークで韓国の鄭義溶外相と会談した。写真は5月、G7外相会合が開かれたロンドンで代表撮影(2021年 ロイター)
9月23日、茂木敏充外相(写真)は国連総会が開かれている米ニューヨークで韓国の鄭義溶外相と会談した。写真は5月、G7外相会合が開かれたロンドンで代表撮影(2021年 ロイター)

[ワシントン 23日 ロイター] - 茂木敏充外相は23日、国連総会が開かれている米ニューヨークで韓国の鄭義溶外相と会談した。日本側の説明によると、元慰安婦など歴史問題でそれぞれの立場を改めて表明し、歩み寄りはなかったが、問題解決に向け対話を加速する方針で一致した。

歴史問題はここ数年に、輸出制限の応酬に発展し、北朝鮮の脅威という共通項があるにもかかわらず、2国の安全保障上の協力も脅かしている。

日本の外務省によると、両外相は北朝鮮への対応を含め地域の安定を図る上での協力の重要性を確認。歴史問題について茂木氏は日本の基本的立場を表明し、韓国に適切な行動を取るよう改めて呼び掛けた。鄭氏は韓国の立場に基づき説明を行ったという。

同時に、健全な関係を取り戻し、幅広い分野での協力を可能にするため、外交チャンネルを通じた協議や意思疎通を加速する方針で一致した。

鄭氏は22日、対話を通じて歴史問題は解決可能との見方を示していた。

同氏は政治的な意見の差異が貿易制限に発展したのは残念だと述べ、近く解決することを願っているとした。解決しなければ世界貿易機関(WTO)に持ち込む必要が生じると語った。

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