新生銀、「60営業日まで延長」を引き続き要請 SBIによるTOB

新生銀行は27日、SBIホールディングスに求めていた株式公開買い付け(TOB)期間の延長を改めて要請した。資料写真、2010年10月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
新生銀行は27日、SBIホールディングスに求めていた株式公開買い付け(TOB)期間の延長を改めて要請した。資料写真、2010年10月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 27日 ロイター] - 新生銀行は27日、SBIホールディングスに求めていた株式公開買い付け(TOB)期間の延長を改めて要請した。SBIは一定の条件付きで50営業日に延長することを認めるとしていたが、新生銀はもともと求めていた60営業日への延長要請を堅持した。

SBIは24日、新生銀がいたずらに検討の期間を延ばさないことや臨時株主総会を実務上可能な限り最短のタイミングで、また公正な形で開催することなど4つの条件を守る場合は11月24日までTOBを延長する方針を発表した。

一方、新生銀は27日、株主の意思を確認するには十分な時間が必要だと主張した。SBIが60営業日への延長要請に応じない場合は、新株予約権付与を先行して行う可能性もあるとしている。

SBIは9月10日に新生銀株のTOBを開始した。1株2000円で買い付け、約2割の保有比率を最大48%まで高めて連結子会社とすることを目指している。新生銀の取締役会は17日、既存株主に新株予約権を無償で割り当てる防衛策の導入を決議したが、TOBへの賛否については留保している。

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