アップルなどのサプライヤー、中国で生産一時停止 電力規制順守で

9月27日、アップルやテスラのサプライヤー数社が26日に中国の一部工場の稼働を停止したと明らかにした。北京のアップルストアで24日撮影(2021年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
9月27日、アップルやテスラのサプライヤー数社が26日に中国の一部工場の稼働を停止したと明らかにした。北京のアップルストアで24日撮影(2021年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[27日 ロイター] - アップルやテスラのサプライヤー数社が、26日に中国の一部工場の稼働を停止したと明らかにした。中国が厳格化したエネルギー消費政策に従うための措置。

アップルのサプライヤー、ユニマイクロン・テクノロジー(欣興電子)は26日夜の声明で、中国子会社のうち3社が「地方政府の電力制限措置を順守するため」、26日昼から30日深夜まで生産停止を余儀なくされたと明らかにした。停止分は他の工場でカバーし、重大な影響は予想していないと説明した。

新型iPhoneなどの電子製品にとってピークの時期に、こうした生産の一時停止が発生するのは、サプライチェーン(供給網)の持続性にリスクとなる。

日本経済新聞によると、鴻海(ホンハイ)精密工業系の乙盛精密工業は崑山市の工場を26日から10月1日まで停止させる。

iPhoneのスピーカー部品を製造する台湾のコンクラフト・ホールディングス(康控)は中国蘇州市に製造拠点を持つが、30日正午まで5日間生産を中止し、需要には在庫で対応するとしている。

アナリストらは、石炭の供給削減や環境規制の厳格化に起因する中国の電力不足で一部地域で重工産業が低迷し、中国の経済成長が抑制されていると指摘している。

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