北朝鮮に兵器実験行う権利、米は敵視政策放棄を=国連大使

9月27日、北朝鮮の金星国連大使は、米国に対し「敵視政策」を放棄するよう求め、北朝鮮の自衛権や兵器実験を行う権利は誰も否定できないとした。国連総会での演説で述べた。写真は2019年9月、国連総会で演説する同大使。ニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
9月27日、北朝鮮の金星国連大使は、米国に対し「敵視政策」を放棄するよう求め、北朝鮮の自衛権や兵器実験を行う権利は誰も否定できないとした。国連総会での演説で述べた。写真は2019年9月、国連総会で演説する同大使。ニューヨークで撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[国連 27日 ロイター] - 北朝鮮の金星国連大使は27日、米国に対し「敵視政策」を放棄するよう求め、北朝鮮の自衛権や兵器実験を行う権利は誰も否定できないとした。国連総会での演説で述べた。

演説のさなか、韓国軍は北朝鮮が東側の海へ向けて少なくとも1発の飛翔体を発射したと発表した。日本の防衛省は弾道ミサイルの可能性があるとしている。[nL4N2QT3SA]

金大使は、北朝鮮が米国や韓国が保有または開発中のものと同等の兵器システムを開発、実験、製造、保有する当然の権利を誰も否定できないと発言。朝鮮半島で戦争が回避されているのは北朝鮮の抑止力が高まっているためであり、「米国の慈悲」が理由ではないと強調した。

その上で、北朝鮮は米国や韓国、他の近隣諸国の安全保障を決して損なったり、脅かしたりしないと述べ、「われわれは自国の安全保障と平和のために国防を増強しているだけだ」と語った。

また、米国が敵視政策を放棄すれば、北朝鮮は「いつでも喜んで対応する」とつつも、「米国が現段階で敵視政策を撤回する見込みはないというのがわれわれの見解だ」と述べた。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先週の国連総会での演説で朝鮮戦争の終戦宣言を改めて呼び掛けたことについては、米国が宣言を望むなら、韓国との合同軍事演習と朝鮮半島周辺への戦略兵器の配備を永久にやめるべきだと述べた。

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