日本の対中国ステンレス製品輸出、関税措置でWTOがパネル設置

経済産業省は28日、中国による日本製ステンレス製品に対するアンチ・ダンピング(不当廉売)措置について、世界貿易機関(WTO)協定に基づく紛争処理小委員会(パネル)が27日に設置されたと発表した。写真はWTO本部。2020年6月、スイスのジュネーブで撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)
経済産業省は28日、中国による日本製ステンレス製品に対するアンチ・ダンピング(不当廉売)措置について、世界貿易機関(WTO)協定に基づく紛争処理小委員会(パネル)が27日に設置されたと発表した。写真はWTO本部。2020年6月、スイスのジュネーブで撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

[東京 28日 ロイター] - 経済産業省は28日、中国による日本製ステンレス製品に対するアンチ・ダンピング(不当廉売)措置について、世界貿易機関(WTO)協定に基づく紛争処理小委員会(パネル)が27日に設置されたと発表した。

中国が2019年7月から実施しているステンレス製品に対するアンチ・ダンピング措置について、7月に行った日中2国間協議では解決に至らず、8月19日にパネル設置を要請していた。

今後、パネルは関税措置のWTO協定の整合性について審理・判断し、違反が認められる場合にはその是正を勧告する。決定に不服のある場合、中国は上級委員会に上訴することができる。

2019年の日本から中国へのステンレス製品の輸出額は年間約700億円。うち対象製品の輸出額は約92億円となっている。

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