SBI、新生銀のTOB期間延長要請には追って回答 「4条件の順守を」

9月28日、SBIホールディングスは新生銀行に対し、株式公開買い付け(TOB)の期間延長の要請に応じるかは追って回答するとし、SBIが提示した4つの条件を順守するよう再度求めた。写真は新生銀の資料写真、2010年10月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
9月28日、SBIホールディングスは新生銀行に対し、株式公開買い付け(TOB)の期間延長の要請に応じるかは追って回答するとし、SBIが提示した4つの条件を順守するよう再度求めた。写真は新生銀の資料写真、2010年10月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 28日 ロイター] - SBIホールディングスは28日、新生銀行に対し、株式公開買い付け(TOB)の期間延長の要請に応じるかは追って回答するとし、SBIが提示した4つの条件を順守するよう再度求めた。時間稼ぎを目的とした重要性の低い追加質問なども控えるよう要請した。

SBIは9月10日に新生銀株のTOBを開始。1株2000円で買い付け、約2割の保有比率を最大48%まで高めて連結子会社とすることを目指している。買い付け期間を10月25日までと設定したが、新生銀は12月8日まで延長するよう求めた。

これに対しSBIは24日、新生銀がいたずらに検討の期間を延ばさないことや臨時株主総会を実務上可能な限り最短のタイミングで、また公正な形で開催することなど4つの条件を守る場合は11月24日までTOBを延長すると発表した。きょうまでに4条件を順守する旨の報道発表を行うことを要求した。

一方、新生銀は27日、4つの条件には回答せず、もともと求めていた60営業日への延長要請を維持する方針を示した。SBIが60営業日への延長要請に応じない場合は、新株予約権付与を先行して行う可能性もあるとした。

SBIは28日、新生銀によるTOB期間の延長要請に対して、法令に定められた最短期間である20営業日よりも長期である30営業日に設定しており新生銀株主への十分な検討期間を確保していると強調した。要請に応じるかについては、追って回答するとしている。

SBIはまた、4条件の順守に加え、10月1日正午までに公的資金の返済などに関する3つの質問へ回答するよう再度要請した。今後は「時間稼ぎを目的とした重要性の低い追加質問」なども控えるよう求めている。

新生銀は、SBIによる質問回答書の内容を慎重に評価・検討し、意見を表明するとした。

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