デフレでない状況、黒田日銀総裁の成果=在職記録更新で官房長官

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9月29日、 加藤勝信官房長官は午後の記者会見で、同日で日銀総裁としての在職期間が過去最長となった黒田東彦氏の業績に関連し、デフレでない状況をつくったことは成果であるとの見解を示した。写真は2019年6月、日銀で記者会見する黒田総裁(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
9月29日、 加藤勝信官房長官は午後の記者会見で、同日で日銀総裁としての在職期間が過去最長となった黒田東彦氏の業績に関連し、デフレでない状況をつくったことは成果であるとの見解を示した。写真は2019年6月、日銀で記者会見する黒田総裁(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 29日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は29日午後の会見で、同日で日銀総裁としての在職期間が過去最長となった黒田東彦氏の業績に関連し、デフレでない状況をつくったことは成果であるとの見解を示した。

加藤官房長官は「粘り強く金融緩和を続け、デフレでない状況をつくったのは黒田総裁の成果である」と指摘した。

国内外の経済が新型コロナウイルスの影響を大きく受けている中で、日銀は企業への資金繰り支援や金融市場の安定に向けてさまざまな対応を行っていると評価した。その上で新政権ともしっかりと連携し、経済の回復に向けて「金融面からしっかりとリードしていってほしい」と述べた。

一方、中国恒大集団の債務問題と市場変動に関しては「コメントしない」と述べ、「中国経済の動向や日本経済への影響については、引き続き注視していく」とした。

また、市場関係者の見方と断った上で、あるひとつの企業の問題が世界的な危機に結びつくとは認識されていないと指摘。日本の金融機関は十分な資本を持っており、金融システムは相対的に安定しているとの見方を示した。

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