原油先物は続落、米在庫が予想外に増加

アジア時間30日の原油先物は続落。米原油在庫が予想外に増加したことが影響している。写真は2020年4月、米オクラホマ州クッシングで撮影(2021年 ロイター/Drone Base)
アジア時間30日の原油先物は続落。米原油在庫が予想外に増加したことが影響している。写真は2020年4月、米オクラホマ州クッシングで撮影(2021年 ロイター/Drone Base)

[東京 30日 ロイター] - アジア時間30日の原油先物は続落。米原油在庫が予想外に増加したことが影響している。

0137GMT(日本時間午前10時37分)時点で、北海ブレント先物は0.11ドル安の1バレル=78.53ドル。米WTI先物は0.05ドル安の74.78ドル。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が29日発表した週間石油統計によると、先週の原油在庫は460万バレル増の4億1850万バレルとなった。ロイターがまとめたアナリスト予想は170万バレルの減少だった。米国の生産が8月下旬に米南部にハリケーン「アイダ」が上陸する前の水準近くに戻っているため、在庫増につながった。

ただ、原油先物はアジア時間の序盤に一時上昇。前日まで2営業日続落していた反動で買いが入ったほか、強気派は北海ブレントが28日に約3年ぶりに80ドルの大台を突破したのに続き、次に試すべき水準を探っている可能性がある。

ストーンXのアナリスト、ジョセフ・ペリー氏は「80ドル台の原油はかけ離れた水準ではなくなった」と分析した。

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