自動車減産、正常化に時間 マレーシアの工場がボトルネック=官房長官
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[東京 30日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は30日午後の会見で、新型コロナウイルス感染が深刻な東南アジアで生産する部品の調達が滞り、自動車生産に支障が出ていることについて、ボトルネックはマレーシアにおける半導体関連部品で、正常化するまで一定の時間がかかると明らかにした。
日本の自動車メーカーは世界的な半導体不足に加え、コロナの感染が拡大する東南アジアからの部品調達に苦戦。国内外の工場で減産を強いられ、8月の鉱工業生産指数を低下させる主因となった。
加藤官房長官は、マレーシアにある自動車関連の半導体工場がボトルネックだとし、「ワクチン接種の進展により、(工場の)稼働率は上昇しつつあるが、出荷量が正常化するまでには一定の時間がかかる」との見通しを示した。
現地の大使館を通じ、稼働率の引き上げを可能にするため、コロナ規制を合理的に見直すよう働きかけているとした。一部では実現しているという。
また、中長期的に供給網を強化するため、先端半導体の生産拠点の国内誘致や、国内における半導体製造基盤の増強を図っていくと強調した。
加藤官房長官はこのほか、国営通信社が発射実験を報じた北朝鮮の極超音速ミサイルについて、国連安保理決議で禁じられた「弾道ミサイル技術を使用した」と指摘。「極めて遺憾であり、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難した」と述べた。
ただ、極超音速ミサイルだったことも含め、それ以上の詳細には言及しなかった。
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