新生銀、買収防衛の新株予約権割当を見送り SBI「質問に回答を」

10月1日、新生銀行は、13日を基準日とする新株予約権の無償割り当ては実施しないと発表した。先月15日、都内で撮影(2021年 時事通信)
10月1日、新生銀行は、13日を基準日とする新株予約権の無償割り当ては実施しないと発表した。先月15日、都内で撮影(2021年 時事通信)

[東京 1日 ロイター] - 新生銀行は1日、今月13日を基準日とする新株予約権の無償割り当ては実施しないと発表した。SBIホールディングスによる株式公開買い付け(TOB)に対抗するための買収防衛策上の暫定措置として基準日を設定していたが、SBIが前日12月8日までのTOB期間延長に応じたため、取り下げた。13日を基準日とする臨時株主総会は引き続き開催する可能性があるとしている。

一方、SBIも1日、リリースを開示。前月24日に新生銀に対して送付した質問状に1日正午までに質問に答えるよう求めているが新生銀は同日時点で応じておらず、「可及的速やかに回答するよう強く要請する」とした。

SBIは9月10日に新生銀株のTOBを開始した。1株2000円で買い付け、約2割の保有比率を最大48%まで高めて連結子会社とすることを目指している。

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