マネタリーベース、9月平残は655兆円 過去最高水準が継続=日銀

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10月4日、日銀が発表した9月のマネタリーベースの平均残高は前年比11.7%増の655兆7964億円となった。写真は円紙幣。2011年8月、都内で撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
10月4日、日銀が発表した9月のマネタリーベースの平均残高は前年比11.7%増の655兆7964億円となった。写真は円紙幣。2011年8月、都内で撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 4日 ロイター] - 日銀が4日発表した9月のマネタリーベースの平均残高は前年比11.7%増の655兆7964億円となった。残高は過去最高となった前月の656兆9573億円を下回ったものの、国債買い入れで引き続き高い水準。新型コロナウイルスの感染拡大で金融機関向けのコロナオペが導入された前年の反動で伸び率は一段と縮小し、2020年8月以来の低い伸びとなった。

平均残高の内訳は、日銀当座預金が同13.9%増の534兆0111億円で、残高は過去最高となった前月の535兆0187億円を下回った。紙幣は同2.9%増の116兆7471億円、貨幣は同1.0%増の5兆0382億円だった。

9月末のマネタリーベース残高は663兆4869億円で過去最高を更新。日銀当座預金は541兆6620億円でこちらも過去最高。

マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。

(和田崇彦)

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