財政状況「いっそう厳しさ」と鈴木財務相、健全化へ道筋必要

鈴木俊一財務相は5日の就任会見で、累次の新型コロナ対策で財政状況が悪化する現状について「いっそう厳しさを増している」との認識を示した。写真は4日撮影、官邸(2021年 ロイター/Issei Kato)
鈴木俊一財務相は5日の就任会見で、累次の新型コロナ対策で財政状況が悪化する現状について「いっそう厳しさを増している」との認識を示した。写真は4日撮影、官邸(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 5日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は5日の就任会見で、累次の新型コロナ対策で財政状況が悪化する現状について「いっそう厳しさを増している」との認識を示した。財政に対する市場の信認を確保するためにも「財政健全化の道筋を確かなものにする必要がある」とも語った。

首相が意欲を示す追加経済対策の策定指示については「これからだが、指示を踏まえて与党とも連携しながら議論を進めていく」とした。経済対策や補正予算の規模を巡っては「中身を議論した上で決まっていく。今の時点では答えられない」と述べるにとどめた。

金融政策に関しては「日銀が自主的にやることで、具体的手法は日銀に委ねられるべき」とし、「日銀が企業金融の円滑化や市場安定に万全を期すとともに、物価安定2%目標の達成に向け、努力されることを期待する」と語った。

消費税率をさらに引き上げるかについては「将来の消費税率のあり方について今現在、具体的に検討していない」と述べた。

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