NY市場サマリー(11日)ドルが対円で3年ぶり高値、株式下落

[11日 ロイター] -

<為替> ドルが上昇した。エネルギー価格の上昇を背景に安全通貨であるドルに資金が集まり、対円では約3年ぶりの高値を付けた。市場では米連邦準備理事会(FRB)が来月にもテーパリング(量的緩和の縮小)を発表するとの見方が広がっている。

ドル指数は0.174%高の94.328。ただ、今月付けた1年ぶり高値の94.504は下回っている。

ドル/円は2018年12月以降で初めて113円台となった。

BBVAのFX戦略部門責任者、ロベルト・コボ・ガルシア氏は、日本の国債利回りが動かず、日銀は金融政策を凍結させている上、FRBのテーパリングが近いとの期待が米債利回りを押し上げ、ドル/円のレンジ切り上げにつながると述べた。

豪ドルは9月14日以来の高値。堅調なコモディティー価格やシドニーの一部再開が支援材料となり0.57%高の0.73505米ドルとなった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5カ月ぶりの高値。終盤は5.06%高の5万7486ドル。イーサは4.3%高の3569ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> コロンブスデーのため休場。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 続落して取引を終えた。第3・四半期の決算発表シーズンを前に投資家が神経質な姿勢を強め、不安定な値動きとなった。

サプライチェーン(供給網)の問題やエネルギーなどのコスト上昇を背景に、13日のJPモルガン・チェースを皮切りに始まる決算シーズンを巡り警戒感が高まった。

主要株価指数は朝方はプラス圏で推移したが、午後になると下落に転じ、引けにかけて下げ幅を拡大した。JPモルガンは2.1%安、アマゾン・ドット・コムも1.3%安となり、S&P総合500種の重しとなった。S&P金融指数は1%、通信サービスは1.5%、それぞれ下落した。

エネルギーセクターもマイナス圏で終了。取引時間中には2020年1月以来の高値を付ける場面もあった。

ビザとマスターカードはともに2.2%下落し、S&P500の重しとなった。

サウスウエスト航空は4.2%下落。10日に運航を予定していた便の少なくとも30%が欠航となったことが分かった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ドル高・ユーロ安に伴う割高感などが重しとなり、小幅ながら3営業日続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.70ドル(0.10%)安の1オンス=1755.70ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 世界的なエネルギー供給不安を背景に買われ、3営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.17ドル(1.47%)高の1バレル=80.52ドル。12月物は1.16ドル高の79.92ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 113.30/113.33

始値 112.91

高値 113.41

安値 112.88

ユーロ/ドル NY終値 1.1551/1.1553

始値 1.1564

高値 1.1584

安値 1.1550

30年債(指標銘柄) 休場

10年債(指標銘柄) 休場

5年債(指標銘柄) 休場

2年債(指標銘柄) 休場

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34496.06 -250.19 -0.72

前営業日終値 34746.25

ナスダック総合 14486.20 -93.34 -0.64

前営業日終値 14579.54

S&P総合500種 4361.19 -30.15 -0.69

前営業日終値 4391.34

COMEX金 12月限 1755.7 ‐1.7

前営業日終値 1757.4

COMEX銀 12月限 2266.5 ‐4.0

前営業日終値 2270.5

北海ブレント 12月限 83.65 +1.26

前営業日終値 82.39

米WTI先物 11月限 80.52 +1.17

前営業日終値 79.35

CRB商品指数 236.3491 +0.9314

前営業日終値 235.4177

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