韓国中銀、予想通り金利据え置き 11月の追加利上げ示唆
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[ソウル 12日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は12日、政策金利を予想通り0.75%に据え置いた。8月には約3年ぶりに利上げに踏み切ったが、新型コロナウイルスの感染再拡大で短期的な見通しが不透明になる中、今回は追加利上げを見送った。ただ、インフレ高進や家計債務の拡大に対処するため11月にも追加引き締めを行う可能性を示した。
中銀はアナリストの大方予想通り金利を据え置いた。ただ、2021年のインフレ率予想は引き上げた。
中銀の李柱烈総裁は政策決定後の会見で、「国内外の状況が経済やインフレにどのような影響を与えるかを注視し、景気回復が想定通りに進んだ場合、次回会合で金利をさらに引き上げることを検討できる」と述べ、5月以降のタカ派姿勢を維持した。
総裁の発言を受けて韓国の3年物国債先物は0.40ポイント超下落した。
中銀は声明で「消費者物価上昇率は8月時点の予想を上回り、当面2%台半ばで推移し、その後やや低下する見通しだ」とした。
中銀は8月、21年のインフレ率は中銀目標の2%を上回り、2.1%になるとの見通しを示していた。
第2・四半期の国内経済は前年比6.0%増加し、半導体や石油化学製品の輸出好調を背景に過去10年で最も高い成長率を記録した。
中銀は21年の経済成長率予測は4%で維持した。
中銀は景気を回復軌道に乗せることを目指しながら、民間部門の債務拡大や過熱する不動産市場、目標を上回るインフレ率の抑制に取り組んでいる。ただ、直近の新型コロナ感染増加で向こう数カ月の先行き不透明感が高まっている。
9月のインフレ率は2.5%と、6カ月連続で中銀目標の2%を上回った。
ロイター調査では、中銀が11月に利上げを行い、その後の25ベーシスポイント(bp)の利上げで2022年末までに金利は1.25%になるとの予想が優勢となっている。
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