午後3時のドルは113円前半でもみあい、ドル買いには一服感も

10月12日、    午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.30/33円)とほぼ同水準の113.30円付近。写真は米ドル紙幣。2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
10月12日、 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.30/33円)とほぼ同水準の113.30円付近。写真は米ドル紙幣。2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(113.30/33円)とほぼ同水準の113.30円付近。ドルは一時、113.49円と、2018年12月17日以来の高値を付けたが、その後は徐々に軟化した。米長期金利は依然として高水準で推移しているが、上昇基調には一服感もみられ、ドル買いの勢いはやや鈍化した。

前日の海外市場ではドル高/円安が進行。エネルギー供給不安を背景とした原油価格の上昇や日本の輸入企業によるドル買い観測、欧州金利の上昇に伴いクロス円が上昇した。

ドル高/円安の流れは、きょうの東京時間でも引き継がれたが、午後に入ってからはドル上昇の勢いには一服感もみられた。米10年債利回りは1.61%付近でもみあいとなっている。

市場からは、米国のインフレ高進に関心を寄せる声が多く聞かれた。「今まではインフレは一時的と想定していたが、そういう状況ではなくなっている。米10年債利回りは今年の3月末に付けた1.77%付近も射程圏内だ」(国内信託銀行)との意見が聞かれた。目先のドル/円相場について、115円程度まで上昇してもおかしくない、との見方も出ていた。

一方、市場では今後のリスク要因として、中国恒大集団や米債務上限の問題を挙げる声も聞かれた。「中国リスクや米債務上限問題は一時的に懸念が後退しているが、再び警戒感が高まる可能性もある」(ソニーフィナンシャルグループ、アナリスト・森本淳太郎氏)という。

今後こうしたリスクが浮上した場合、9月後半から続いているドル高/円安の流れが急に巻き戻される可能性がある、との指摘が出ていた。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 113.30/32 1.1560/64 130.99/03

午前9時現在 113.38/40 1.1551/55 130.98/02

NY午後5時 113.30/33 1.1551/53 130.89/93

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