GoTo事業を抜本見直し、開始時期は慎重に検討=岸田首相

岸田文雄首相の所信表明演説に対する代表質問が13日午前の参院本会議で開かれ、首相は観光支援策「GoTo」事業について抜本的に見直すとともに再開時期を慎重に検討すると述べた。 写真は8日、所信表明演説を行う首相(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
岸田文雄首相の所信表明演説に対する代表質問が13日午前の参院本会議で開かれ、首相は観光支援策「GoTo」事業について抜本的に見直すとともに再開時期を慎重に検討すると述べた。 写真は8日、所信表明演説を行う首相(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 13日 ロイター] - 岸田文雄首相は13日午前の参院本会議の代表質問で、観光支援策「GoTo」事業について、安全・安心の確保を前提として抜本的に見直すとともに、再開時期を慎重に検討すると述べた。公明党の山口那津男代表への答弁。

岸田首相は、GoTo事業に関し「ワクチン接種証明や検査の活用による安全・安心の確保を前提とした仕組みに抜本的に見直すとともに、週末の混雑回避の工夫や中小事業者への配慮なども検討していく」と表明した。開始時期に関しては、感染状況などを十分に踏まえて「慎重に考えていく」と語った。

新型コロナウイルスの感染状況について、岸田首相は「足元では感染者数は落ち着いているが、楽観はできない」と指摘した。山口代表は、感染再拡大に備えたワクチンや治療薬の国産化支援について質問。首相は経口治療薬について「対策の大きな決め手で、国産治療薬の研究開発を積極的に支援する」と強調した。

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