午前の日経平均は続落、米株安が重し 模様眺めで方向感欠く

経済・ビジネス

13日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比61円62銭安の2万8168円99銭と続落した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
13日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比61円62銭安の2万8168円99銭と続落した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

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[東京 13日 ロイター] - 13日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比61円62銭安の2万8168円99銭と続落した。米株安を嫌気する形で朝方に安く始まった後、いったん持ち直したものの、米国でのイベントを前に模様眺めとなり、方向感を欠いた。

12日の米国株式市場は続落となった。一連の企業決算のほか、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨発表を翌日に控えて警戒感が高まった。主要株価3指数はいずれもマイナス圏で終了し、ダウ工業株30種の下落率が最大となった。

日経平均は、朝方に安く始まった後、値ごろ感から押し目買いが入ってプラスに切り替えす場面があった。ただ、勢いは続かず、前日終値付近での一進一退に移行した。米消費者物価指数(CPI)やFOMC議事要旨の発表を前に、次第に模様眺めが強まった。

市場では「きょうは様子見。資源高と米金利の動向を警戒し、マーケットは萎縮している印象がある。資源価格や金利はいったん落ち着いているが明確な理由はなく、好感するほどでもない」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)との声が聞かれた。

TOPIXは0.23%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆2707億1200万円と膨らまなかった。東証33業種では、海運業、銀行業、鉄鋼などが値下がりし、不動産業、金属製品、建設業などが値上がりした。

トヨタ自動車やソニーグループなど主力株は軟調。東京エレクトロンなどの半導体関連や、指数寄与度の大きいソフトバンクグループもさえなかった。一方、J.フロント リテイリングなど百貨店株の一角はしっかり。ファーストリテイリングもプラスだった。

東証1部の騰落数は、値上がりが715銘柄、値下がりが1359銘柄、変わらずが109銘柄だった。

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