中銀デジタル通貨、グローバルな決済効率化の方策に=日銀総裁

経済・ビジネス

日銀の黒田東彦総裁は13日(日本時間14日)、米ワシントンで開かれた主要7カ国(​G7)財務相・中央銀行総裁会議後の会見で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)はグローバルな資金決済や送金を効率化する一つの方策になり得るとの認識を示した。都内で昨年1月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
日銀の黒田東彦総裁は13日(日本時間14日)、米ワシントンで開かれた主要7カ国(​G7)財務相・中央銀行総裁会議後の会見で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)はグローバルな資金決済や送金を効率化する一つの方策になり得るとの認識を示した。都内で昨年1月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[ワシントン 13日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は13日(日本時間14日)、米ワシントンで開かれた主要7カ国(​G7)財務相・中央銀行総裁会議後の会見で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)はグローバルな資金決済や送金を効率化する一つの方策になり得るとの認識を示した。

決済システムの効率化や迅速化を、ステーブルコイン(法定通貨を裏付け資産とする仮想通貨)に頼って行おうとすると、民間発行の通貨のため十分な規制やルール作りが必要になると指摘。仮に規制やルールができたとしても、「常時、金融システムの不安定化を図らないように監視していかなければならない」と述べた。その上で、決済の効率化を図る一つの方策としてCBDCをいくつかの中銀が検討を進めていると語った。

G7では、デジタル決済やCDBCに加え、気候変動、低所得国支援、経済回復の状況などを議論。会合後に公表した声明文で、中銀が発行するいかなるデジタル通貨も金融安定の責務を遂行する中銀の能力を「支援し、損なわない」ものであるべきだと表明した。

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